諦めたらそこで試合終了ですよ
スラムダンクで一番有名な名言なので知っている方も多いと思います。
県大会決勝で残り12秒、1点差で負けておりしかも相手ボールの状態で勝ちを内心諦めかけていた三井寿に対して安西先生が言った一言です。
これを聞いた三井は相手ボールを奪ってシュートを決め県大会優勝します。
スラムダンク世代でバスケをやっていた私達は試合中によくこの声掛けをしていました。
ただ、実際には県大会決勝という華やかな舞台でもなく、点差も僅差での接戦じゃない完全な負け試合って多いと思うんですよね。
勝てる望みが薄く、極限の疲労により、負けの2文字に侵食されてしまう状態です。
「この本当に苦しい時間に走れない奴は次も絶対勝てない」
こんな事を社会人になってから作ったチームで良く言ってました。
楽しく、まったりやろうとスタートしたこのチームは半分くらい初心者の素人集団で最初の頃は恥ずかしい話ですが、練習試合20連敗くらいしてました。
ただ、初勝利を飾った日に皆で飲んだお酒がとても美味しく、楽しくバスケをやれればそれで良かった。
その後、知り合いが知り合いを呼ぶ図式でメンバーが呼んだ結果、経験者がかなり増えて初心者の出番が少なくなるとともにチームの在り方で意識の差や練習スタンスのギャップが大きくなっていった。
ただ楽しくやりたい人とやるなら勝ちたい派閥ができたのだ。
初期メンバーの私は調整役というかバランスを取る役目を果たしていたのだが
メンバーが増えていく程にモメる事も多くなっていき
結局自分は途中で投げ出してしまった。
しかも、仕事の忙しさとかを理由にして
すごくカッコ悪いヤツです。
チームは今も活動しているが、メンバーはほとんど知らない人ばかり。
それでと年長者としてチームをまとめている当時のメンバーもいる。
試合だけじゃなく、生きていれば必ず苦しい時間帯っていうものがあります。
ただ試合と一緒でいつか、必ず終わる時がきます。
諦めたら、その瞬間に終わります。
今まで積み重ねてきたものも無駄になります。
あの頃は口だけだったけど、今度は投げ出さずに最後まで走りたい。
そう思ったというお話です。